晴れの国おかやま国体
<デモンストレーションとしてのスポーツ行事>
パラグライダー

エキスパートクラス成績表  ビギナークラス成績表  団体戦成績表

結果報告

 60回目の国体にして、初めてのパラグライダー。「デモンストレーションとしてのスポーツ行事」ということで行われ、岡山県内外から123名の参加申し込みがあった。多くのパラグライダー愛好者に参加して頂きたいという趣旨の元、競技内容はランディングアキュラシー(ターゲット)とし、気軽に誰でも参加できる国体を目指して開催された。開催日の二日間とも気象条件が心配されたものの、両日ともフライトでき、エキスパートクラスは3ラウンド、ビギナークラスは4ラウンドが成立した。初の国体は無事成立、成功を収めることができた。なお、エキスパートクラスの優勝者は山下世為志選手でスコアは110。ターゲット中心からの距離の、3本の合計が僅か110cmというのだからすごい。ビギナークラスの勝者は山上選手で、スコアは1439だった。

1日目(9月10日)詳細レポート
 天気予報では南から南西がやや強め。北側に停滞前線が控えた状態で大気の状態もあまり安定せず、フライトできるかどうか微妙な状況であった。開始式後テイクオフに上がるも、やはり風が強くしばしウェイティング。しかし上空の雲が衰退するにつれ風が弱まり、ダミーがテイクオフ。競技開催可能な状況になり、1ラウンド目がスタートした。
 競技は全員が一通り飛べたら1ラウンドが成立する。空中接触などを避けるため約1分間隔で順次飛行。初めてのランディング場は、きっと誰でも難しいことだろう。1ラウンド目で測定フィールドである5m以内に着地したのは17名だけだった。約2時間かかって各クラス1ラウンド目が成立、続けて2ラウンド目の実施に入ったが、約50名フライトした頃から広い範囲で吸い上げが発生。雲も黒く発達したため競技中止とし、この日は1ラウンド成立したのみとなった。

2日目(9月11日)詳細レポート
 前日から雨の予報が出ていたが、受付時はまだ曇り。雨が降るまでが勝負、とテイクオフへ移動したが、ガスがかかり視界はゼロ。このまま雲底が下がって雨か?と選手、スタッフの大部分に諦めの気持ちが広まっていたようだ。しかし11時頃にわかに下が見え始め、何とか競技開始。昨日の2ラウンド目の途中から再開された。いずれにせよ雨の予報は変わっておらず、なんとか2ラウンド目を成立させたいとの思いで選手、スタッフとも全力勝負。そのうち雲底はもう少し上がり、競技は順調に進行。昼過ぎに2ラウンド目成立と相成った。空を見るとまだ雲は高く、まだなんとか雨は降りそうにない。3ラウンド目へと突入した。
 このくらい本数を重ねるとさすがに成績も伸びてきた。このラウンドでは34名が測定フィールドに入り、得点も差がついてきている。一発良い成績をだすと順位が大きく入れ替わるため、自分だけでなく他の選手の行方も大変気になるところ。歓声や落胆の声がランディングに満ち、いつしか皆この単純な競技に集中していた。一般の観客も集まり、一本一本の行方を追っていた。見た目に優劣が分かりやすいのもこの競技の持つ特徴で、観客受けも良かったようである。
 3ラウンド目が完了したのが15時頃。もう一本全員が飛ぶ時間は無い。しかしビギナークラスだけならもう1ラウンド開催できるとの判断で、ビギナーのみさらに4ラウンド目に突入。このラウンドが終了した頃雷が遠くで聞こえ出し、やがて雨がポツポツ。天気予報とは裏腹に、結局は夕方まで天気がもったのであった。

まとめ
 本当に120名が飛んで大丈夫なのか?天気は大丈夫か?輸送はうまく回るのか?などと心配事は色々有ったものの、終わってみれば大会は成立しており、接触などの事故も無く、成功裏に幕を閉じることができたと言えるだろう。大会成立の為に尽力してくれた大佐地域のスタッフの皆様、選手の皆様、そして大佐山に、心から感謝したい。
 来年開催される兵庫国体をはじめ、その後の国体においてもデモスポとしてパラグライダーの開催が予定されている。その一回目が終了したわけであるが、今後も成功が続き、いつの日かパラグライダーが正式種目となる日がくればよいなと思う。


以上

第60回国民体育大会デモンストレーションとしてのスポーツ行事
パラグライダー競技委員長
産本 元
(N.C.おおさパラグライダースクール)